放課後はMellow Wavesなシンパシー。

くどい様だが…くどい様だが…それにしても…今年は何という年なのか!
私の大好きなアーチスト達が、レアなライブを開催したり、久々の新譜を発表してくる!
個人的には実に大豊作の年であります!!

まずは、Corneliusのアルバム『Mellow Waves』。
これは、シングルカットされた「あなたがいるなら」が秀逸過ぎます。綺麗なエレピに心奪われます。
歌詞は、Corneliusにしてはベタなラブソングなのですが、この1曲の為に購入する事をオススメ致します。
Corneliusは『69/96』もカッコイイけど、『Mellow Waves』は大人な落ち着いたテイストがあり、とても素敵です。

そして、テンテンコである。
昨今、我が邦では女性アイドルグループが隆盛を極めているという。
私は普段、テレビもラジオもネットもほとんど利用しないので、女性アイドルグループの事をよく知らない。
ラジオはTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』しか聞かないし、しかも、よく途中で聞くのを止めてしまう。
そんな私なので、『サンレコ』のワンコーナーでテンテンコの事を初めて知った。テンテンコは元アイドルだそうだ。
元アイドル女性が、愛用機材として「Teenage Engineering OP-1」を挙げていた。
その時は、「嗚呼…また出てきたか…」と思った。
昨今の若手女性ミュージシャンには、「宅録女子」とか「DTMer女子」を名乗り、
自身の機材蒐集経歴やDAWソフト使用経歴を披瀝する人が多い。
「私はどれだけヴィンテージ機材を多く所有しているか」「私はどれだけDAWソフトを長年使用しているか」
そういった点を自慢すると言うか、そこを売りにする若手女性ミュージシャンが散見される。
本来なら、プロのミュージシャンなら、機材をどの様に使用したか、結果どの様な作品を制作したか、
そして何より、どれだけ盤やライブチケットが売れたかが問われるべきなのだが、
昨今は、そんな事はさておき、蒐集自慢・経歴自慢をして話が終わる若手女性ミュージシャンが非常に多いと思う。
まあ、自慢したけりゃ自慢するが良いだろう。私は「また出てきたか…」と思って無視するだけだ。
宅録女子やDTMer女子なんて昔から居る。私の好きな『HD650MB』とかね。あの二人組はとても強烈で可愛かった。
なので私は、宅録女子やDTMer女子を自称する女性ミュージシャンが、苦手だ。
だから、『サンレコ』のテンテンコのインタビュー記事を読んだ時も、「嗚呼…また出てきたか…」と思って無視した。
しかし、過日、たまたまテンテンコのインタビュー記事をネットで幾つか読んでみた。
自身の好きな音楽や愛用機材への問いに対し、実に誠実且つ可愛らしい受け答えをしており、好印象を受けた。
「オラ!ワシ、こんなにレア機材を持ってんど〜!」みたいなノリが無かった。とても謙虚で素直な印象を受けた。
そんな好印象を受けたまま、すぐにテンテンコの作品を視聴してみた。…ビックリした。
テンテンコは1990年生まれだが、作品から1985年頃のアングラやサブカルのテイストやフレーバーを感じた。
しかも、音楽制作歴は、独学・独習で、アイドルグループ脱退後のここ数年だという。これまた驚いた。
驚いたまま昨年12月にメジャーからリリースされたミニアルバム『工業製品』を購入した。
これはシングルカットされた「放課後シンパシー」が秀逸だった。
「放課後シンパシー」は、好き過ぎてストーカーになっている少女のラブソングで、
サウンドは、80年代ニューウェーヴ+テクニックから解放されたテンテンコの可愛らしい歌声という内容。
それは、昔の戸川純を彷彿させるものがあったが、昔の戸川純とはまた違った趣きがある作品だった。
私は「放課後シンパシー」を繰り返し聴いた。正にマイブームと相成った。これ大好きだわあ。
あまりにテンテンコが気になり、テンテンコが参加するライブ『ぼくらのヴィーナス vol.5』を急遽観に行く事にした。

日時は7月13日19時。会場は渋谷ラママ。ラママの店内に貼られたポスターの1枚はRama Amoebaだった。
月日の流れを感じた。昔はMARCHOSIAS VAMPだった。同じ秋間経夫のバンドでもね。
渋谷ラママには知人のライブや、THE STALINのコピバン『コケシドール』のライブ等を観に行った事があるし、
そして何より、その昔、私は夜の部のオーディションを受けて、見事に不合格・不採用だった経歴を持つ。
そんな思い出のライブハウス、渋谷ラママへ久々に向かったら…道中の急で長い坂道に疲れてしまった。くわっ!
月日の流れを感じつつラママに入ると、内装は外観同様、あまり変わっていなかった。んが、照明は派手になっていた。
バーカウンターへ行ったら、今はハッピータイムですビール1杯300円です、と言われた。月日の流れを…以下略。

飲酒しながら、「まだかなまだかなあ」と思っていたら、いつの間にかテンテンコがステージに上がっていた。
生且つ間近で観るテンテンコは、私の想像や、想像の元となった雑誌・ネットで見る写真・画像より遥かに可愛かった。
顔も声も可愛かった。26歳?16歳に見えたよ!テンテンコは、とても小顔で小柄な、とても可愛らしい女性だった。
そして、CDやサウンドクラウドで聴くより、遥かに歌声の音程が不安定だった。
私は、あんなに不安定な音程のプロの女性歌手を、初めて聴いた観た驚いた。
しかし、そんな事はどうでも良いくらい、ライブは素晴らしかった。驚いた。
オケは、Roland SP-404SXがメインで、たまに2台のOP-1とJMT SYNTHのノイズマシンが出てくる仕組みだった。
OP-1がメインの曲もあったが、いずれにせよ、そこにテンテンコの不安定で可愛らしい歌声が乗るのだ。
最近購入したらしいRoland TB-03はステージに無かった。
何が驚いたって…普通はリズムの…ドラムやベースやパーカッションの抜き差しをするもんである。
誰だってそうする。私だってそうする。しかしテンテンコは違った。
リズムの抜き差しは無く、ずっと同じドラムとベースが鳴り、そこにたまにOP-1とJMT SYNTHが鳴り、
そして、テンテンコの可愛らしい歌声が乗る。異国の声ネタも出てくる。そういうサウンドだった。
この実にミニマルなサウンドが、非常に心地良かったし、とても共感・共鳴出来るサウンドだった。
テンテンコが行くべき道は、ノイズかテクノポップか…?ファンならずとも気になったライブだった。
私が思う答えは、どちらも有り。つまり、テンテンコは、ノイズ路線もテクノポップ路線もガンガン行くべきだと思う。
もっとサウンドを詰めるべきだし、それが出来るアーチストだと思う。今後がとても気になる女性アーチストである。
ライブは堀ちえみのカバー「Wa・ショイ!」で終わった。「Wa・ショイ!」は、80年代テクノ歌謡の隠れた名曲だ。
タイトルやリフと相反して、歌詞と歌メロが切ない…晩夏の切なさを感じさせるちょっと不思議な味わいの名曲なのだ。
オリジナルよりBPMを落としたテンテンコのカバーは、その切なさをブーストさせていて素晴らしかった。
テンテンコは「Wa・ショイ!」を見事に歌い切っていた。やはり、歌手の魅力は、歌唱力ではないと、改めて思った。
帰宅後、テンテンコの「Wa・ショイ!」「花のイマージュ」をダウンロード購入した。

そして…今も聴いているのですが…THE 卍!
THE 卍が8年振りのアルバム『TRIPLED』を発表致しました!
これは!非常に!素晴らしいアルバムです!!70年代ロックの醍醐味がギュウギュウに詰まっております!!
激しく、重く、でも、軽快で、痛快で、絶妙な一体感と奇妙な味わい…THE 卍らしさが満載なアルバムです。
しかも、BONUS DISCも素晴らしくて、私なんぞはこちらばかり聴いております。
全体的に佐藤研二のエレキベースが、尋常じゃないカッコ良さを発揮しております。
これからTHE 卍を聴いてみようかなあって思っている人には、是非オススメのアルバムであります。

今夏は超猛暑だそうです…。嫌ですね…。
私はテンテンコとTHE 卍をガンガンに聴いて乗り切ろうと思っております。
あと、杉作J太郎を特集した『点線面』。Jさんの言葉が熱くて笑えて熱くて…人生の励みになります。
そして…何より…後藤沙緒里!後藤沙緒里のイベント『Secret Garden』をとても楽しみにしております。
楽しみが無いと、とても生きて行けないですよ、こんな世知辛い世界は…。
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プロフィール

吉川孤蝶

Author:吉川孤蝶
吉川孤蝶と申します。
「CHOCOLATE DERRINGER」「心理試験」「ミルクがねじを回す時」で作詞・作曲・打ち込み等をしています。
70'sグラムロック、80'sテクノポップ、90'sエレクトロニカ、昭和の音楽、映画、漫画、文学をこよなく愛しております。
シンセピコピコドラムドカドカな躁鬱病的電子音楽を作れる様、日々精進しております。
サウンドクラウド
https://soundcloud.com/chocolate-derringer
BOOTH
https://chocoderri.booth.pm
宜しくお願い致します。

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