『夜歩く』解説その3。

引き続き『夜歩く』の収録曲について書きます。

5曲目は「指」。
タイトルは、江戸川乱歩の短編小説「指」から。
THE STALINの「Fish Inn」と、砂原良徳の「spiral never before」を足した様な曲を作ろうと思いまして。
暗いっちゃ暗いけど、何だかちょっと違う方向に行ってしまったです。
THE STALINのスタジオアルバムでは『Fish Inn』が一番好きです。遠藤ミチロウにはやっぱり憧れますね。

6曲目は「気まぐれ天使」。
タイトルは、石立鉄男が主演の1970年代のテレビドラマ「気まぐれ天使」から。
ジューシィ・フルーツの「ジェニーはご機嫌ななめ」とか、砂原良徳の「Sun Song '80」とか、
ああいうシンプルなシンセリフがずっと流れる曲を作ろうと思いまして。
子供の頃、何故か石立鉄男の「髪型」が怖くて怖くて…。あと、小川真由美や岩下志麻も怖かった!
最近、少ないですね、居るだけで怖い大人の俳優って。

7曲目は「痴虫」。
タイトルは、佐伯俊男の画集「痴虫」から。
初めて佐伯俊男の作品を見たのは中学生の頃。鈍器で後頭部をガツーン!!と殴られた様な衝撃を受けました。
「何て淫靡で猥褻な絵なんだろう!」って。そんな鈍器撲打感をこの曲では出したかったです。
そして、私は吉川晃司の「No No サーキュレーション」が好きなので、ああいうスキャットも入れてみました。
最初のBPMは222だったのですが、いくら何でもそれは速過ぎるだろうという事で205に落としました。
高速ツーバスドコドコな曲を作るのは、これが最後かもしれないなあと思いながら作りました。
今でも好きですけどね、メタルは。正確には橘高文彦のギターや、太田 明のドラムが、なのですが。

最後は「笑う吸血鬼」。
タイトルは、丸尾末広の漫画作品「笑う吸血鬼」から。
元々「ハライソ」と「笑う吸血鬼」は同じ曲だったのですが、あまりにもBPMや曲調が異なるので、
分割して、それぞれにタイトルと歌詞を付けて仕上げました。
曲調は明るいけど、歌詞はちょっと厭世観漂うラブソングです。
「眠ろう 君が居ない こんな退屈な夜は」という歌詞は、池の上陽水「coyote」の影響です。
70年代グラムロックと80年代テクノポップを融合させる試みは、これからも続けたいと思ってます。

ジャケットは、少女が一人きりで月夜の下をテクテク歩いている…
そんな孤独でヒッソリとした、でもちょっと温かみがあるというイメージをEMIさんに伝えたのですが、
すごく良いジャケットを描いてくれましてね。是非皆さんに見て頂きたいです。

『夜歩く』は、歌詞も楽曲もミックスもマスタリングも未熟点・反省点が多いのですが、
その時その時でベストを尽くしてきました…何だか高校球児みたいな事を言ってますが。
反省点は次回作『真夜中のクロール』に活かしたいと思っています。

『夜歩く』を聴いて下さった全ての方が、少しでも楽しんで頂けたら本望です!
どうぞ宜しくお願い致します。
スポンサーサイト

コメントの投稿

Secre

プロフィール

吉川孤蝶

Author:吉川孤蝶
吉川孤蝶と申します。
CHOCOLATE DERRINGER(チョコレート デリンジャー)で作詞・作曲・打ち込み等をしています。
70'sグラムロック、80'sテクノポップ、90'sエレクトロニカ、昭和の音楽、映画、漫画、文学をこよなく愛しております。
シンセピコピコドラムドカドカな踊れる躁鬱病的電子音楽を作れる様、日々精進しております。
サウンドクラウド
https://soundcloud.com/chocolate-derringer
BOOTH
https://chocoderri.booth.pm
宜しくお願い致します。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR