『夜の魚』解説その2。

『夜の魚』の収録曲について書きます。

1曲目は「心理試験」。
タイトルは、江戸川乱歩の短編小説「心理試験」から。
ピコピコした可愛いシンセの音色でロックンロールのフレーズを奏でて、キック四つ打ちの曲を作ろうと思いました。
基本はロックンロール、チップチューン、ハウスで、たまにメタルギターとファンクギターが出てくるという、
ごちゃ混ぜなサウンドになりました。
最初はインスト曲だったのですが、制作途中で久々に幻覚アレルギーを聴いたら、猛烈に歌詞を入れたくなりました。

2曲目は「333メートルの天国」。
タイトルは、楳図かずおの漫画作品「わたしは真悟」から。
私は楳図かずおが大好きでして、特に「わたしは真悟」が大好きなのですが、これは人様にはオススメ出来無いですね。
オススメするなら「漂流教室」や「洗礼」ですかねえ。
まあ、それはともかく、この曲は元々BPM200以上で、ツーバスドコドコ、ダウンチューニングギターザクザク、
ピアノがガンガンに鳴り、変拍子がガンガンに入るというちょっと気が狂ったメタルナンバーだったのですが、
BPMを落として、電気グルーヴ「ズーディザイア」みたいにしました。今聴くと「何処が?」って感じなのですが。
全体としてはインダストリアルっぽい曲で、間奏にミニマル・ミュージック系のピアノが出てきます。
この曲が『夜の魚』最速の曲で、BPMは161です。
「心理試験」と「333メートルの天国」のVOCALOID(蒼姫ラピス)にはフランジャーをちょっとだけ掛けました。

3曲目は「H.I.P.」。
タイトルは、富沢 順の漫画作品「ガクエン情報部H.I.P.」から。
この漫画、大好きだったんですけど、数年前に単行本を処分しちゃいましてね。でも後悔して買い直しました。
本もCDも処分するのは簡単ですが、買い直すのは大変ですね。どんなに部屋が狭くなっても持っている方が良いです。
まあ、それはともかく、この曲は陽気で踊れるシンプルなファンク系・ディスコ系ナンバーにしたくて、
女性スキャットやカッティングギターを沢山入れました。ピコピコシンセも入ってます。

4曲目は「天国ではすべてうまくいく」。
タイトルは、丸尾末広の漫画作品「笑う吸血鬼」から。
この曲は私なりの鎮魂歌です。
CHOCOLATE DERRINGERを始める直前に父が病気で亡くなりまして。
それでいつか鎮魂歌を作りたいなあと思っていました。
ただ、鎮魂歌と言っても、暗く重いシリアスな感じでは無く、敢えて陽気でカラフルな感じを出したいと思い、
砂原良徳による電気グルーヴ「STINGRAY」を手本に、ピコピコシンセを入れてトロピカル風に作ってみました。
私はハワイアン・ミュージックやラテン・ミュージックも大好きなので、こういった路線の曲は今後も作りたいです。

5曲目は「天使のたまご」。
タイトルは、押井 守監督作品のアニメーション映画「天使のたまご」から。
アレはいつだったかなあ?忘れましたけど、池袋の新文芸坐のオールナイトで観たんですね、「天使のたまご」を。
実に不思議な作品で、実に不思議な感覚を味わいました。
そんなフワフワモヤモヤ感を曲にしてみました。
ちょっとしたスライドギターが出てくる淡々としたミニマル・ミュージック系です。
BPMは『夜の魚』の中で一番遅い111です。「もっと遅くしても良かったかな?」と今では思います。
「H.I.P.」「天国ではすべてうまくいく」「天使のたまご」ではVOCALOIDは使いませんでした。

続きます。



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プロフィール

吉川孤蝶

Author:吉川孤蝶
吉川孤蝶と申します。
「CHOCOLATE DERRINGER」「心理試験」「ミルクがねじを回す時」で作詞・作曲・打ち込み等をしています。
70'sグラムロック、80'sテクノポップ、90'sエレクトロニカ、昭和の音楽、映画、漫画、文学をこよなく愛しております。
シンセピコピコドラムドカドカな躁鬱病的電子音楽を作れる様、日々精進しております。
サウンドクラウド
https://soundcloud.com/chocolate-derringer
BOOTH
https://chocoderri.booth.pm
宜しくお願い致します。

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